「わたし達の毎日には一度だって八月九日が消えたことがないの…」
2000年、長崎。葦葉家老三姉妹の末っ子「ゆめ」は70歳になろうとしていた。破天荒な性格の次女「ひかる」とは口喧嘩が絶えないが、長女「しを」を中心に活気ある生活を営んでいる三姉妹。また、この家には州崎というカメラマンが出入りしてた。被爆者であるこの姉妹の生活を撮り続けているのだ。
そんなある日、州崎は部屋にあるピアノについてゆめに「これはまりさんへの供養で買ったものらしいですね」と質問をする。実はゆめには二卵性双生児の姉「まり」がいたのだ。
あの出来事から55年の月日が流れようとしている。ピアノの調べがまだ若かりし姉妹四人が暮らしていた時代へと誘っていく…。